漢方は、古代中国で発達した医学が日本に伝わって、日本独自の発展を遂げてきました。
よって、日本漢方の考え方は、古代中国の思想や哲学を基本としています。
東洋医学では、「人間を自然の一部ととらえるとともに、自然の一部である人間の体も、自然と同じ構造をもつ」と考えます。
つまり、人体はさまざまな要素が関連しあって調和しながら構成されていて、さらには人体を取り囲んでいる自然とも相互に関連しながら存在しているのです。
このような考え方を『整体観』といいます。
そして、自然を大宇宙、人体を小宇宙ととらえ、人と自然の調和を重視します。
東洋医学は『調和の医学』なのです。